「妖艶」という名の着ぐるみを着て

白と黒の間を行き交う一輪花

自らの肢体に別の匂いを付け加え

偽りの世界に咲く

他人によって色づけされた花びら

小さじ一杯の幸せ

そして 途方もない 孤独

静かに 静かに 時は止まろうとしていく

少しだけでいい ほんのちょっとの時間でいい

優しさに包まれたい

なにをしても満たされない心の隙間

でも その隙間に生きることを許される

昨日も 今日も そして明日も

蜜花